税理士試験の特性
前のトピックで、「初受験者が一発合格する確率はほぼ0%」ということについて触れました。
それを見て「そんなことは関係ない!私は何がなんでも一発合格を目指すぞ!」と思った方もいるかもしれませんが、やめておいたほうが無難です。
税理士試験はそれなりに勉強した人たちが全国各地から挑むわけですから、一発合格を狙って5科目全てを中途半端に勉強したところで、全科目不合格になるのがオチです。まさに時間の無駄。
税理士試験においては何よりも、戦略と計画性が大事です。ただ闇雲に勉強といったスタイルでは、いずれ勉強量の膨大さに押し潰されてしまいます。
まずは、せっかく科目合格制があるのですから、この制度をうまく利用しない手はありません。
一度受かればその科目は永久に有効なわけですから、時間がかかっても確実に、少しずつ積み上げて5科目に達すれば良いのです。
税理士が、仕事をしながらでも取得しやすい資格と言われているのは、このように少しずつ合格科目を積み上げていけば、時間はかかったとしても最終的に合格することができるためです。
まずは受験する科目を絞り、1年目にどの科目を受ける、2年目にどの科目を受ける・・・・という計画を立てて臨みましょう。
計画を立てたら、まずその年に受験する科目のみを集中的に勉強します。次の年に受験する科目まで手を広げてしまうと力が分散して、良い結果が得られません。
力が分散してしまうと、税理士試験では特に合格が難しくなってしまいます。
このあたりの話については、次のトピックで詳しくお話しましょう。
⇒特性をふまえた勉強法